素地調整(ケレン)は剥がれないように、あるいは塗料の密着性を上げるために 行う工程とお伝えしました。塗膜を長持ちさせるために素地調整はとても重要なものです。では、どのような工程なのでしょう。
現場では素地調整のことを(ケレン)と呼ぶのが一般的です。ケレンの語源は諸説ありますが清掃するの意味合い説が有力のようです。ケレンとは「素地表面を清掃する」ということになりますね。
それではケレンはどの工程で行うのでしょうか。一般的な住宅塗装現場の施工フローは下記の通りです。
足場の架設 ➡ メッシュシートや各部所の養生 ➡ ケレン ➡ 水洗いや脱脂による表面洗浄、清掃 ➡ 塗装工程(下塗り、中塗り、上塗り等)
塗装工程前にケレンを実施し洗浄、清掃を行い準備完了となります。
ケレンとは、各種器具を使用し、浮いたり剥がれかけた旧塗膜層の除去、藻コケ埃等の堆積物が素地に付着した密着阻害物質の除去、および、サンドペーパー等での素地面の目粗し(めあらし)を行い塗料の密着性を高めるなど、素地面を塗装に適した状態にする工程のことです。また、素地から発生する錆やエフロレッセンスの除去などもケレン工程に含まれます。塗装現場によって素地の状態はケースバイケースなので、有効的かつ効率的なケレン工程の選択が必要になります。
ケレンが不十分な素地に塗装を行うと、早期に膨れ・剥離・変色等の塗膜欠陥につながる場合があります。工期が決められた塗装現場においては、時にケレンが簡略化され、その結果、塗膜事故につながるケースもあります。従って、施工管理者は現場の状況でどのようなケレン作業が必要か判断し指示することが肝要になります。
次のコラムはどのようなケレン作業があるかについてお話します。