下地処理は塗装のかなめと言っても過言ではないと思います。塗装を行うえで欠かせない工程が、「下地処理または素地調整(ケレン)」です。塗装が成功する(期待される塗膜の耐久性が保持される)ためには、適正な塗料を使うこととその塗料に適した素地調整(ケレン)を行うことが大切です。
素地調整(ケレン)が塗装で重要な理由は、塗膜事故の大半が素地調整(ケレン)に起因するとの報告もあるからです。弊社の塗料事業においても現場で起きる塗膜の欠陥(膨れ・剥がれ)は素地または旧塗膜に起因するケースあります。
下地処理または素地調整(ケレン)のポイント
躯体表面の状態が塗装して密着する面であるかどうか、金属面の発錆、旧塗膜面では剥がれ、浮き、砂埃、汚れ、藻やコケの付着など「密着阻害物質」が素地に残った状態で塗装を行ったら、塗装事故が発生する頻度が上がります。「下地処理または素地調整(ケレン)」が完璧であれば、塗装が成功する確率は上がると思います。
次のコラムでは 素地(調整)の種類についてお伝えしようと思います。