塗装コラム

2024.09.04

No10. 塗装における重要な工程は何?

前回コラム2回にわたって塗装の良し悪しを決める第一の条件「塗料」についてお伝えしまたが、塗料の種類は幅広くほんの一部です。
用途に適した塗料を使用したら良い塗膜になるのは当然!はたしてそうでしょうか。
ここでは、良い塗膜にするために重要な工程「塗装」(環境条件と塗装されるもの(被塗装物))についてお話します。

塗装を行うとき何を考えますか?塗装したい場所(または塗装されるもの(被塗装物))の変化ではないでしょうか。 塗装したい場所に 塗料の機能(美観・保護・特殊機能)を付与させるため に塗装を行うのが一般的です。
塗料の機能を発揮した塗膜を形成するために重要な工程が塗装です。当たり前ですが・・・

当社のメイン事業である戸建て住宅の塗装でみてみると、塗装箇所は住宅の全面塗装、部分塗装、外装部分、室内部分とさまざま。
一般的には、外装塗装がメインですので外装部材の被塗装物の一例を示します。

【住宅外装部材の一例】

屋根部材 外壁部材 パラペット
基礎
雨戸、戸袋 手すり 笠木
破風 シャッター 門、門扉
玄関ポーチ アプローチ

各部材の素材は、セメント系、瓦、窯業系、サイディング、金属、プラスチック、木工、コンクリートとさまざま。
素材に適した 塗料の選定はもちろんですが、塗装される被塗装物の表面状態(旧塗膜の有無や密着度合、表面凹凸や劣化状態)を把握することが塗装においては重要です。
目視確認だけでは表面状態の良し悪しを判断するのは難しいです。
被塗装面が何か?基材に密着?浮いた塗膜や埃、汚れ、藻コケ等塗料の密着を阻害する物質の有無?シンナー成分で溶解するしない?等の確認と調整が必要です。

そこで必要な工程が下地処理(ケレン)工程です。
次のコラムではこの下地処理についてお伝えしようと思います。