前回コラムは、「塗装現場」の安全活動についてご紹介しました。
足場の安全、資材管理、掲示、塗装品質等をフジケミスタンダードに従って、協力会加盟の工事業者様と共にレベルアップに努める活動とお伝えしました。実際は現場ごとにさまざまな状況があって管理も容易ではありません。
今回コラムでは、製造現場(遠賀工場)の安全活動についてご紹介いたします。
事業所内での業務、設備機器、従業員、定常作業という面では個々の塗装現場より管理しやすい面もあるかもしれません。
塗装現場との違いは、工場内の機材、製造設備、原料、資材等の種類や取扱量が多く誤った作業手法は、重大な危険を引き起こすかもしれない現場とも言えます。
社内ルールや社員同士の日々の情報共有が安全及び品質について重要と感じています。
今から約30年前に現在の遠賀工場が竣工しました。
当時、筆者は新人かけ出しの頃で「安全第一」という言葉を聞いてはいましたが、遠賀工場のような小規模な工場では、安全というより作業効率(早さ)を優先させた作業手法が多かったような気がします。
工場も整理整頓されているとは言いがたい状況だったと記憶しています。今では危険だと思われる作業も職人技として捉えられ 先輩から後輩へ伝授されていた時代だったのかもしれません。
時代の移り変わりとともに、今日では安全意識の高まりと法整備が進んでS(安全)・Q(品質)・C(コスト)・D(納期)を意識した行動に変化してきたと感じます。
遠賀工場の安全活動はなに?と訊かれると真っ先に「5S活動」というワードが挙げられます。
5Sというより3S(整理、整頓、清掃)。みんなで工場をきれいな状態に保つため日々努めること。
どの事業所でも安全衛生活動はマストな時代になりました。みんなが意識して3S活動を行うことが製造現場の安全活動と考えます。
SQCDの基本は3S活動であると考え、従業員が安心、安全で働くことができる環境を構築するため全員で3S活動をこだわりをもってやり続けることが大事だと考えます。